オペ室看護助手の仕事内容とは?手術室の役割と実際の業務

オペ室 看護助手 仕事内容

オペ室の看護助手って大変そう…

実際どんな仕事してるの?

器械の準備だけじゃなく、動きの先読みも大事なんですよね。

知らないまま入ると、現場でつまずくかもしれません。

そこで、今回はオペ室 看護助手 仕事内容について紹介します!

この記事で分かること!
  • 基本的な業務内容
  • 担当する役割とは
  • やりがいと大変さ

オペ室での看護助手の基本業務

手術室で働く看護助手には、決まった基本の業務があります。

安心でスムーズな手術を支えるための仕事です。

たとえば、以下のような仕事があげられます。

それぞれの業務内容をくわしく見ていきましょう。

手術の準備を手伝う

看護助手は、手術の準備を手伝うことから始まります。

手術が安全に行えるよう、物品や環境の準備が必要です。

この業務には次のような作業がふくまれます。

  • 必要な器具を手術室に運ぶ
  • 医師や看護師の指示で物品を準備
  • 患者用ベッドの整えや清そう
  • 体温計や血圧計などの確認
  • 室内の安全チェック

朝いちばんの手術では、前日から器具の運搬を行います。

滅菌済みのガーゼや手袋などを指定の場所に並べます。

また、医師の好みにあわせて器具の並べ方にも注意が必要です。

少しのミスが大きな問題になるため、集中力が求められます。

看護助手として、手術のスタートを安全に導く大切な役割です。

手術準備の仕事は、チームの一員としての責任を感じる瞬間です。

器具のかたづけを行う

手術が終わったあと、使用した器具のかたづけは看護助手の仕事です。

安全と清けつを保つための重要な作業です。

この業務には次の作業がふくまれます。

  • 使用済み器具の回収
  • 器具の種類ごとに分ける
  • 消毒場所への運搬
  • 使いすて品のごみ分別
  • かたづけ後の床や棚のふきそうじ

ある日3件連続で手術があったとします。

器具はそのたびに使い終わるごとにていねいに仕分け、消毒室へ運びます。

重たい物もあり、気力と体力の両方が求められる業務です。

使用後すぐに動ける行動力と、ていねいな分別力が大切です。

かたづけ作業を通じて、衛生と安全を守るやりがいを感じられます。

清掃と環境清潔

清掃と環境をきれいに保つのも看護助手の大切な仕事です。

手術室は清潔が命です。

具体的には以下のような作業があります。

  • 床や台のふきそうじ
  • ベッドの消毒と整え
  • ゴミの分別とていき的な回収
  • 感染対策用マットのはりかえ
  • 空気清そう機の点検

手術室は1件終わるたびにすばやく掃除が求められます。

体液が床に落ちていた場合、すぐに清掃し消毒を行います。

また、感染リスクがある部位にはマスクや手袋の交換も必須です。

決まった手順にそって、確実に作業を進める力が必要です。

いつもきれいな手術室を保つことで、患者と医療者の安全を守れます。

清潔を守る仕事は、縁の下の力もちとして誇れる業務です。

物品の在庫確認

看護助手は、物品の在庫チェックも行います。

足りない物があると手術ができないため、とても大切な業務です。

たとえば、次のような作業が含まれます。

  • ガーゼや手袋の数をチェック
  • 注射器や針の補充
  • 滅菌済みセットの有無確認
  • 医療機器の消耗品の点検
  • 不足物の報告と発注補助

手術直前にガーゼが足りないことに気づいたらどうなるでしょう。

すぐに代わりを持ってこれるかで、チームの信頼が変わります。

物品の管理は、裏方ながら大きな責任をもつ仕事です。

地道でも、チームを支える大切な一歩です。

看護師のサポート

オペ室では、看護師のサポートも看護助手の重要な役割です。

医師や患者に集中する看護師がスムーズに動けるよう助けます。

主に次のような作業を行います。

  • 器具の受け渡し補助
  • カルテやデータの整理
  • 移動時の手伝い
  • 緊急時の連絡伝達
  • 看護師の指示のもと動く

患者を手術台に移すときは、3人で声をかけ合って行います。

その時、助手は支える役目と、周りの安全確認をします。

また、急な指示で物品を探しに行くこともあります。

臨機応変な対応と、判断力も求められる仕事です。

日々の中で、看護師から「ありがとう」と声をかけられるやりがいがあります。

仲間として頼られる瞬間が、やる気につながる大切な経験です。

手術室における看護助手の3つの役割

オペ室では、看護助手の役割は単なる「補助」ではありません。

チーム医療の一員として、大切な責任があります。

代表的な役割を3つ紹介します。

つぎから、それぞれの役割について見ていきましょう。

チームの一員として動く

看護助手は医師、看護師、技師と共に手術を支えるチームの一員です。

全員の連携が、手術の成功につながります。

どの職種が欠けても、安全な手術はできません。

看護助手も、自分の立ち位置と責任をしっかり持つ必要があります。

役割を果たすために必要な行動は以下の通りです。

  • 状況に合わせて臨機応変に動く
  • チームの会話や雰囲気をよく聞く
  • 何が求められているかを先よみする
  • 分からないことはすぐ聞く
  • 自分の業務に責任を持つ

手術中に急に器具の場所を聞かれることがあります。

助手が「すぐに出せる」状態にしておけば、医師や看護師がスムーズに動けます。

また、器具を運ぶ際にはぶつからないよう配慮も必要です。

目立たない仕事でも、「安心して任せられる存在」になることが大切です。

チームの一員として認められることは、大きなやりがいになります。

連携の力が手術成功のカギになると感じられる業務です。

手術前の患者対応

手術前の患者対応も、看護助手の大事な仕事です。

患者が不安な気持ちを少しでも和らげられるようサポートします。

次のような行動が求められます。

  • 声かけやあいさつ
  • ベッド移動時の見まもり
  • 必要な持ち物の確認
  • リラックスできる雰囲気作り
  • 手術室までの安全な案内

高齢の患者さんがストレッチャーで移動する時。

助手が「だいじょうぶですよ」と声をかけるだけで、安心感が変わります。

不安げな表情に、笑顔で返すことも大切なケアです。

安全だけでなく、心の支えになる動きが求められます。

看護助手として、人と向き合う温かさを実感できる場面です。

手術後のかたづけと記録

手術が終わったあとも、看護助手の仕事は続きます。

かたづけや記録の補助など、次に備える準備を行います。

手術後の仕事は以下のようになります。

  • 器具の回収と分別
  • ごみの処理と感染対策
  • 手術室の清潔
  • 使用物品の数量チェック
  • 記録用紙の整理

出血が多い手術のあとは器具が汚れていることもあります。

その場で消毒できる物、滅菌が必要な物をわける判断が求められます。

また、物品が何枚使われたかを記録する補助も重要です。

間違えると後で報告がずれてしまうため、集中が必要です。

終わったあとも気をぬかずに、ていねいな仕事が大切です。

手術全体のしめくくりとして、責任を持って行動しましょう。

看護助手の責任とサポート内容

看護助手には、安全と安心を守るための責任があります。

医療行為は行いませんが、サポートとして重要な役割です。

主に次のような内容があげられます。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

かんたんな患者の世話

看護助手は、かんたんな患者の世話をまかされることがあります。

患者が安心してすごせるように、日常の動きを助けます。

主な内容は以下の通りです。

  • 着がえや寝具の整え
  • ベッド移動の介助
  • お手洗いの付きそい
  • 軽い清掃や清潔補助
  • 話しかけや声かけによる安心感

術後の患者が不安で眠れない場合があります。

そんな時、優しく声をかけて寄りそえば、気持ちが楽になります。

また、着がえや移動を手伝う時には、相手のペースに合わせる配慮も大切です。

ちょっとした動作ひとつで、患者に安心を与えることができます。

「ありがとう」と言われるたびに、やりがいを感じられる仕事です。

専門職の仕事を手伝う

看護助手は、看護師のような専門職の補助を行います。

自分で判断せず、指示にしたがって動くことが基本です。

たとえば以下のような内容があります。

  • 物品の受け渡し補助
  • 準備作業のてつだい
  • 患者の移動介助
  • 体位の調整サポート
  • 軽作業の手伝い

看護師が忙しいときに物を取って渡す場面があります。

手をとめずに作業が続けられるよう、助手の存在が助けになります。

また、準備物の並べ直しや清けつなど、目立たない作業も重要です。

自分が支えている実感がわくことで、やりがいを感じることができます。

連携を深めることで、職場の信頼関係も強まります。

事故を防ぐ見まもり

看護助手には、事故を防ぐための見まもりも重要な役割です。

大きなけがや転倒をふせぐため、常に目を配ります。

具体的には以下のような行動です。

  • ベッド周辺の安全確認
  • 患者の動きを注意深く観察
  • 手術中の転倒防止の見守り
  • 備品の配置チェック
  • 声かけで患者の動きを止める

術後にぼんやりしている患者が急に立ち上がろうとすることもあります。

助手がそばにいれば、すぐに声をかけて防ぐことができます。

「もしも」の前に気づくことが、医療の安全には欠かせません。

小さな気づきが、大きな事故をふせぐ力になります。

安心して任せてもらえる存在になることが、やりがいのひとつです。

適切な報告と連絡

看護助手は、報告・連絡・相談(ほうれんそう)がとても大切です。

些細なことでも、チームで共有する意識が求められます。

実際に行うことは次の通りです。

  • 体調の変化の報告
  • 気づいた異常をれんらく
  • 分からないことはそうだん
  • メモを活用して忘れない
  • チームの情報共有に協力

患者の表情が急に暗くなった時。

「いつもより元気がない気がします」と伝えるだけでも意味があります。

重大な変化が起きる前に気づくことで、早期対応につながります。

また、自分で判断せず、必ず報告することが信頼にもつながります。

看護助手もチームの一員として、大切な情報をつなぐ役目を果たしています。

まとめ オペ室看護助手仕事内容とは?

今回は、オペ室 看護助手 仕事内容について紹介しました。

この記事のポイント!
  • 具体的な作業内容
  • 働く上での心がまえ
  • 先ばらいのやりがい

この記事では、看護助手が手術室でどんなことをしているのか、初心者目線でていねいに解説しました。

物品管理や清そう、かんたんな患者ケアなど、未経験でも挑戦できる業務から、チームの一員としてどう動くかまでわかります。

はじめて知ることばかりで、働くイメージがふくらみましたね

医療業界に一歩ふみ出したい人は、まずは現場のリアルを知ることから始めてみてください。

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